【新書推薦】李登輝訪日秘聞

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本文為《李登輝訪日秘聞》的推薦序,作者為謝長廷(台灣駐日大使.前民進黨主席.前高雄市市長.前行政院院長)。本書原作為王輝生先生。


王輝生醫師是一位俠骨柔情的仁醫,富正義感和同情心,尤對台灣故鄉的愛心更是濃厚。他在京都琵琶湖畔行醫,近年來日旅遊國人漸多,生病受傷的事故也不少,有些急迫或下班時間的狀況,台灣駐大阪辦事處都麻煩他協助,王醫師都全力以赴幫忙,除了簡單可以處理的狀況之外也熱心轉介其他醫療單位請求協助,可說是大家非常尊敬和依賴的台灣醫師。

就我所知,因為駐大阪辦事處轄區廣闊,他還曾遠赴各地,主動解決台人急難救助的問題。此外,他對台灣的政治關心,熱愛民主、鄉土,及人權。我二○○七年為了參選總統,想到京都大學演講,由於京大比較保守,要在校園演講實不容易,後來透過王醫師的積極奔走,終於在京大醫學部校區內的芝蘭會館順利演講,那段期間,他亦陪同我拜訪昔日的老師、以及一位在琵琶湖畔養病的同學。王醫師的熱忱跟友誼,深深讓我感動。

之後多次來往,發現王醫師的文字造詣相當高深,對古漢學文字、詩詞的運用更是出神入化。我因家學受過漢醫薰陶,有一次向他提及此事,他很熱心將其研習過的心得備忘錄送給我,發現他對漢醫的體會非常深入,見解也獨到。另外有一次見面,在明智光秀的墓旁散步參觀,我倆對上頭的碑文有不同見解,事後他傳訊息告訴我說很欽佩我,說他是誤會了碑文的意思,像王醫師這樣身分的人,很少願意這樣謙虛接受别人見解的。

台日間因為沒有正式邦交,也欠缺彼此交流的法律基礎,稍微敏感的事情都會顧慮中國的態度,所以台灣前總統這樣的身分要到日本來是很不容易的。因此二○一五年李前總統可以來日本,尤其是在國會演講,更需要突破很多困難和禁忌。其幕後的辛勞跟曲折,外界難以知道。這本書編輯期間,產經新聞也正在連載李登輝秘錄,就李前總統來日的內幕似乎沒有描述得那麼深刻。這一次王醫師這本《李登輝訪日秘聞》正好補足這部分,讓這個空白沒有留下遺憾。

這本書,因為李前總統的身分,他到日本訪問是一個台日之間重要的大事,也是兩國交流政治史上的一個重要歷史,所以這個秘辛不單是他個人的紀錄,也是台日歷史上的重要一頁。很高興能為這本書寫幾個字推薦,也表示我對王輝生醫師的欽佩。


謝長廷大使の推薦文(日本語)

《李登輝訪日秘聞》寄語

王輝生先生は、情に厚く気骨ある医師です。正義感と思いやりにあふれ、故郷台湾を思う気持ちが誰よりも強いです。王先生は滋賀県の琵琶湖の湖畔で開業医をしています。近年は旅行で来日する台湾人が増え、日本に滞在中に病気やケガをする人も少なくありません。緊急時や診療時間外のときにも、台湾の駐大阪弁事処(総領事館に相当)はたびたび王先生に協力をお願いし、王先生はいつも全力で助けてくれました。簡単に処置できる状況でないときにも、他の医療機関で受診できるよう熱心に紹介の手続きを協力してくださり、王先生は皆が尊敬する頼れる台湾人医師です。

駐大阪弁事処の管轄地域は非常に広いのですが、王先生はこれまで遠方でも現場まで赴き、進んで緊急救命の問題解決に取り組んでくれました。王先生は台湾の政治にも関心を寄せ、民主主義、郷土、人権をいつも大切にしています。私が2007年に総統選挙候補者として京都大学で講演することを計画した際、京大は保守的で、キャンパス内で講演することが難しい状況でしたが、後に王先生が奔走してくれたおかげで、京大医学部キャンパス内の芝蘭会館で無事講演することができました。あのとき、王先生は私の恩師や、琵琶湖の近くで療養している同級生の訪問にも付き添ってくれました。王先生の真心と友情に私は深く感動しました。

その後、何度がお会いして、王先生の文筆の造詣の深さに気付きました。古典の漢文や詩の応用が非常に巧みです。私が実家で漢方医学を学んだことを王先生に一度話したことがあり、王先生はそれから熱心に研究したメモを私に送ってくれました。そこには、王先生の漢方医学に対する非常に深い知識に基づく独自の見解が記されていました。また、別の機会に一緒に明智光秀のお墓を訪れた際、私と王先生は、その碑文の解釈について意見が分かれました。後に王先生から私にメールが届きました。王先生は、碑文の意味を誤解していたことを私に告げ、敬意を伝えてくれました。王先生のような社会的地位のある人が、このような異なる意見を謙虚に受け入れてくれたことは、なかなか難しいことです。

台湾と日本の間には正式な国交がないため、互いの交流の法的根拠が欠如しており、少しでも政治的に敏感なことは何でも中国の顔色をうかがわなければならず、台湾のすでに退任した総統でも日本へ来ることは容易ではありません。したがって、2015年に李登輝元総統が来日できたことは大変なことであり、とりわけ国会議員会館で演説できたことは、いくつもの困難やタブーを打ち破らねばなりませんでした。その裏側での辛労と曲折は、外部からは見えません。産経新聞では今ちょうど李登輝秘録が連載されていますが、王先生の「李登輝訪日秘辛」が出版されたことで、李登輝元総統の来日の歴史的瞬間がどのように生まれたか、より詳細に知ることができると思います。

本書に書かれている李登輝氏が「元総統」として日本を訪問したことは、台日間の重要な出来事であり、両国の政治交流における重要な歴史だといえます。この見えない苦労は、王先生の個人的な記録というだけでなく、台日関係史の重要な1ページであるといえます。本書を推薦する序文を書かせていただき、誠に光栄であると同時に、王輝生先生に心より敬意を表します。

謝長廷敬具


書名:李登輝訪日秘聞

作者:王輝生

出版社:前衛

出版日期:2020年9月

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